NEALY HUMAN

TODD RUNDGREN

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70~80年代にかけて名盤を生み出してきたこの奇才は、『THE EVER POPULAR TORTURED ARTIST EFFECT』を最後にレコード会社を移籍。’85年に移籍後初のアルバム『A CAPPELLA』を発表、それに続くアルバムとして’89年に発表したのがこの『NEARLY HUMAN』である。

これまでの偏狭質的なまでの完璧主義的なアルバム作りから、本作ではオーバーダブなしのライヴ形式録音を採用するという大胆な路線変更。“機械で作られた音楽に対するリアクション”とは本人の弁。

総勢60名ものミュージシャンを集めて、スタジオで一発録音された。「FIDELITY」では音程が上がるところで声が追従していない部分があり、普通なら録り直しするであろうところを、そのまま収録されていたりする。

ライブ録音ということも影響しているのか、これまでのような緻密に作りこまれた密室感は皆無で、明るく開放的なポップネスが全体的に漂っている。



冒頭の「THE WANT OF A NAIL」では、なんとBOBBY WOMACKをゲストに迎えており、高揚感を煽るイントロを歌い終えると、そこから一気にテンション高めの展開に。アルバムの掴みとしても最高な楽曲。続く「THE WAITING GAME」はポップの極みともいえるメロディーがすばらしい。ミッド・スローな「PARALLEL LINES」も哀愁味を帯びたメロディーがすばらしい。「FIDELITY」はフィリー・ソウル風の楽曲でファルセットで歌うヴォーカルが美しい。TODD流ゴスペルともいえる「HAWKING」では浪々と歌い上げる。



彼の作品群の中においては、代表作に位置づけされるようなことはない。むしろ異質な作品と捉えられているようである。しかし、純粋にこのアルバムを聴いたとき、すばらしいメロディーが詰まった傑作であることを認識する。



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